2010.06.11
CATEGORY : 香川アトリエの旅
香川アトリエの旅 Vol.01 カミイケタクヤ 「ここは彼の秘密基地。」
香川アトリエの旅 vol.001 カミイケタクヤ 「ここは彼の秘密基地。」
訪問日:2010年6月1日
写真・文:GABOMI
香川県の若手アーティスト、カミイケタクヤ氏のアトリエを訪問してきた。
平面から立体まで幅広い作品を生み出す彼の制作現場は、高松市の近郊住宅街の一角にある。
この木造倉庫が彼のアトリエだ。中に入ると開放的な広い空間が広がっていた。
![]()
新作を制作中のカミイケ氏。
アトリエの中央に広げたブルーシートの上でナイフを使って黙々と描いている。
ここなら大きい作品でも広々と描けそうだ。
![]()
壁面や2Fロフトには、制作の材料となる大量の板や紙が目に入ってくる。
アトリエをキョロキョロする私に「最初は何にもなかったんだよ。」と彼は言った。
しかし、もはや原形は想像し難い。
私は過去に彼のアトリエを4度訪問しているが、毎度印象がガラリと違うからだ。
ある時は個展のコンセプトに合わせ、またある時は制作しやすいように・・・
舞台美術も手がける彼らしく、ここは彼自身の舞台なのだろうか。
シチュエーションに合わせ何度も手が入れられ変化している。
![]()
また、彼らしい!と思ったのは奥に作られた小部屋だ。
靴を脱いで中に入るようになっており、大きな白い本棚には美術書からマンガまで様々な本が並べられていた。
中央には丸いコタツが置かれている。
オレンジの明り、静かな時間、うっすらと舞う埃・・・
さながら彼の部屋に遊びに来たような感覚になる。
ここで休憩をしたり、友人を招いて食事をしたり語り合ったりするらしい。
ううむ、うらやましい空間である。
シンプルな倉庫を上手く仕切り、有効活用しているアトリエ。
彼のプライベートも仕事も全てここに詰まっている気がした。
子どもの頃の話を聞いた。
工作は苦手で、絵を描くのは好きだったという。
立体が苦手という意味ではない。
小さな細々とした作業が好きではないらしいのだ。
大きな秘密基地をつくるのは好きだったという。
それを聞いて納得した。
そうだ、このアトリエはまるで、大人の秘密基地ではないか!と。
中学の時は美術部、高校は漆芸科を専攻した。
高校を出てからは、舞台大道具で絵描きの手伝いを始め、舞台製作に携る。
改めて絵の勉強をしたそうだ。
2000年頃には、家具も作り始めた。
![]()
![]()
▲アトリエの床
そして大きな転機が来る。
2007年9月、商店街で開催されたイベント― マチspirit の製作ディレクターを勤める。
「自分もやってみようかと思った。」
これを機に作品を作り出す。
翌年2008年4月、サンポート マリタイムプラザ1Fに
小屋の立体作品「ミノルハナ」と、1800×7200mmを3枚使って桜を描いた大作「ハルノナミ」を展示した。
「コドモが小屋で遊び、老若男女が楽しんでいる光景を見ることができて良かった。」
それが初回の展示だったという。
![]()
![]()
その後の個展はこのアトリエをメインに行なっている。
個展では、6人がけのドーナツ型イスをつくって内側にストーブを置いたり、
スタンプラリー形式のコラボレーション、小屋でのサプライズetc・・・
人との交流を大事にし、いつだって遊び心にあふれる彼の一面が垣間見れる。
![]()
2010年は、瀬戸内国際芸術祭で盛り上がる香川のアートシーンだが、
彼もラブコールを受け、8月にサンポート瀬戸内国際芸術祭関連事業『山下残×カミイケタクヤ』を予定している。
香川を拠点にしながら、発表の場所を県外にも広げて行きたいとのこと。
毎年冬にはこのアトリエで個展をしていくそうだ。
今後の活躍から目が離せない。
また、6月27日まで彼の平面作品の個展を丸亀町商店街sottoprodottoで開催している。
入場無料。
是非足を運んでほしい。
◆カミイケタクヤ個展「yu to sui展」
(前期):5月28日―6月15日
(後期):6月19日―6月27日
営業時間:11:00―19:00
※入れ替えのため、6月16―18日は展示お休みします。
◆カミイケタクヤ 作家情報はコチラ
« 香川アートシーンNEWS Vol.01 (展覧会・イベント・公募情報を11件UP!!) | メイン | 【結果発表】 「丸亀町DeliciousSale」のチラシ等で使用するロゴ公募 »

